奥の深いタオルの歴史

タオルとは柔らかい布地でできた布製品の事を差します。語源は、スペイン語の「トアーリャ(Toalla)」、フランス語の「ティレール(Tirer)」が有力な説です。大元をたどれば、湿気を拭き取るための道具の総称でした。大きさや使い道によって、顔を拭くフェイスタオル、お風呂上がりに体を拭くバスタオル、汗拭きなどに使うスポーツタオルなどに分類されます。今や世界中で使用されているタオルですが、その時代も古く、最古のものでは4000年程前の古代エジプトで使用されたことが出土した布から分かっています。

それからおよそ5800年後の19世紀初頭にフランスで「布で身体を拭く」という概念が考案され、定着しました。それから世界中へと広がっていきました。日本は日本で文化を形成してきました。起点は奈良朝時代までさかのぼります。当時に作られたとされる絹織物が現在も存在し、保管されています。又、平安時代に入ると外国から綿花が持ち込まれ、比較的温暖な地域で栽培・収穫されるようになり、それで布製品を作りました。当時、綿花を多く栽培・収穫していた愛知県今治市や大阪府泉佐野は、現在でも名残としてタオル生産が盛んに行われています。江戸時代に入るなど、時代が進むにつれ全土へ広がっていきました。明治からは、開国したこともあり、様々な物が日本へ流れ込んできました。その中には「タオル」も輸入されていたことが、記録として残されています。

当時のタオルは一般人が気軽に購入できる金額ではなく、とても高い値段で取引されていました。高級品だったのです。柔軟性、保湿性、通気性などが高かったのでマフラーとして利用されました。その形は、まさに現在のマフラーと同じで、細長いものでした。その後、数年で工夫を凝らし、日本で本格的に製造を始めたのが明治20年頃でした。

ヨーロッパと比較すると30年も出遅れた製造でしたが、どんどん盛んに作られるようになり、より安価になり身近の物になりました。現在では、ヨーロッパ製品にも引けを取らない品質・信頼を得て、輸出も多く行われています。